石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

【重要】まずは「石田のヲモツタコト」の中の人と「その他の石田」の分離を読んでください。

わが子がインフルエンザならタミフルを使う(判断を改めた)

# 2007/04/17 誤字訂正
# 2007/04/16 ちょっとなおした
石田の過去の判断を改めて、わが子がインフルエンザを疑うべき症状を見せたら、とっととタミフル飲ませて、解熱まで慎重に監視することにした。

石田は子供がインフルエンザにかかったら、タミフルは使わずに主に脳症の疑いが無いか、慎重に観察することを選ぶ。

判断を改めた経緯は下記の通り。


kikulog のきくち氏によるコメントで、気になる記述があった。

インフルエンザ脳症はかかると30%近くが死亡し、25%に後遺症が残る恐ろしいものです。

それはとても恐ろしい。このきくち氏の記述が事実なら、脳症を発症してから対処するのではなく、脳症を発症させないように対処すべきだ。というわけで、インフルエンザ脳症について改めて調べることにした。
「調べること」は、下記のとおり。
s1: 脳症を発症した場合の予後が本当にそんなに悪いのか*1
s2: インフルエンザにかかった乳幼児が脳症を発症する確率*2
s3: 脳症を防ぐ手段と、その手段の採否を判断する時期


ついでに「もうわかっていること」も列挙しとく。
m1: インフルエンザを発症した子供に、一部の解熱剤を使うと脳症を発症する率が上がるらしいので、これらの解熱剤は「禁忌」になっている。
m2: インフルエンザは簡易診断キットで、短時間で「インフルエンザを発症している」ことは容易に診断できる。ただし、インフルエンザにかかっているのに、簡易診断キットで「陰性」になることも普通にあり得る。
m3: 日本ではタミフルは多数使われていて、安全性はかなり高いことが既知。
m4: タミフル使おうが使うまいが、インフルエンザを発症した子供は、慎重に監視する必要がある。
m5: 乳幼児と老人でない、(インフルエンザにかかってること以外は)健康な少年と成人には、よほどの事情が無い限りタミフルを使うべき積極的な理由は無い。


まずは手っ取り早くウィキペディアに行く。

急性壊死性脳症
5歳以下(特に1〜3歳)に好発し、A型インフルエンザ(A香港型)が原因のことが多い。発熱して平均1.4日後に発症する。

なんと。発熱から脳症発症まで「平均1.4日後」か。これはすごく短い。この平均の分散が知りたいが、普通に考えてもっと短い時間で発症するケースも多数あるだろう。
これが事実で、かつ脳症の予後がすごく悪いのであれば、インフルエンザを疑うべき発熱があったら、一刻も早く脳症の発症を防ぐ対処が必要だ。


上のウィキペディアのウラをとる。どうやらこれが元の情報らしい。平成11年の調査だから古さは気になるが、より新しいものは見つけられなかった。また、調査対象が「217例」というのも少なすぎる気はする。けど、そもそも脳症を発症する確率が低いのであれば、調査対象が少数であることはやむを得ないだろう。

インフルエンザの発症から脳炎・脳症の症状を呈するまでの期間は、全体の平均1.4日となった。死亡例は1.1日であったが、回復例の1.5日と比較して短くなっているものの統計的に有意な差とはなっていない。

これ以上ウラを取るのは面倒なので、まずはこれは「わかったこと」にしよう。
w1: インフルエンザの発症から脳炎・脳症の症状を呈するまでの期間はすごく短い


同じ資料に、脳症・脳炎を発症すると予後がすごく悪いことも載ってた。

217例のうち、完全に回復したものが86例、後遺症の残ったものが56例、現在経過観察中が17例、死亡したものが58例であった。

面倒なので、「調べること(s1)」 はこれで終了。下記を「わかったこと」にする。
w2: 脳症を発症した場合の予後はすごく悪い


「調べること(s2, s3)」の情報を探してたら、こんなの見つけた。

抗ウイルス薬(オセルタミビル)

注意事項
オセルタミビルについては、1 歳未満の乳児に対する安全性及び有効性は確立していない。しかし、2004 年
の日本小児科学会薬事委員会の中間報告など、乳児でのオセルタミビル使用市販後調査では重篤な副作用は
報告されていない。

期待される効果
インフルエンザ発症後48 時間以内に投与することにより有熱期間を短縮する効果がある。インフルエンザ脳症
では原則として中枢神経系内にウイルスの増殖は認められないが、脳症の誘引となる気道局所の感染の拡大を
抑制することが期待される。

面倒なのでウラは取らない。下記を「わかったこと」にしてしまおう。
w3: タミフルで脳症を防げるかは未知だが、防ぐことを期待する理由はある


「わかったこと」をまとめるとこう。
w1: インフルエンザの発症から脳炎・脳症の症状を呈するまでの期間はすごく短い
w2: 脳症を発症した場合の予後はすごく悪い
w3: タミフルで脳症を防げるかは未知だが、防ぐことを期待する理由はある


というわけで、「調べること(s3)」は生煮えだし、「調べること(s2)」は見つからんかったが、それでも石田の判断を改める。

*1:つまり きくち氏 の発言のウラをとるということ。べつに きくち氏 を疑っているわけではなく、石田は自分の家族について重要な判断をするための情報は、複数のソースをあたるべきだと考えている。

*2:ただし、アスピリンなどのダメな解熱剤を使用した場合を除く。