石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講した

すごく面白かった。このような講座を開いてくださった、学会関係者の方に感謝します。
参考:


そのうち気が向いたら聴講レポートも書くかも。(書かないかも)
特に印象が強かったことだけ、ざっと書いとく。


羊水から採取した胎児の DNA を使って、親子鑑定をする業者が居るって話を聞いて、おぞましい感じがした。帰宅してから探してみたら、実際にそういう業者がみつかった。
倫理や社会への影響を考えない人間が、科学の成果である技術だけを提供されると、いろいろとおぞましいことが起こりそうだ。新生児の男女比が、ひどく偏っている地域というのも、すでに地上に存在するらしい。
科学や技術を、どのように社会に導入するかは、社会全体の問題としてよく考える必要がある。


本人の同意を得ることを、 DNA分析 の前提にしないケースもあるようだ。契約上は同意を得ることを求めているが、本当に同意しているかチェックしないケースとかもあるようだ。
石田は、最低でも本人の同意は必須と考える。また、ある人の遺伝情報を調べることは、その近親者の利害にも関わるので、この点への配慮も必要だ。これをどう解決するか、社会の広範な同意は、石田が知る限り形成されていない。少なくとも、石田は石田自身やその近親者の遺伝子が、石田の知らないうちに分析されることに、同意したことは無い。
自己決定力が未熟な子供の同意についても、慎重に検討する必要がある。ましてや、まだ生まれていない胎児の権利には、慎重な配慮が必要だ。ただしこの検討の際は、分析するまたはしないことのリスクとベネフィットも十分に考慮すべきで、短絡的に子供による自己決定を認めないとか、子供の決定を何が何でも尊重するとかいう結論で思考停止すべきではない。


科学と社会が関わるとき、「ニセ科学」の問題は避けて通れないんじゃないだろうか?
どうも、「遺伝子ビジネス」にも「ニセ科学」っぽい売り文句を使ってる業者も居るようだ。確かに「肥満遺伝子」に関する「ニセ科学」ビジネスは、「社会に役立つ仕事でカネ稼ぐべき」という良心を捨てて取り組めば、かなり儲かりそうだ。


演者の方から「あなたは遺伝子を食べたことありますか?」という問いの話があった。演者の方が想定した正解は yes だった。
けど、ひねくれ者の石田は「DNAや染色体を含んでる細胞は毎日食べてるが、『遺伝子』は概念(ソフトウェア)だから食べてると言えるのかなぁ」などと考えて yes/no を迷ってた。こんなひねくれ者は、石田くらいしか居ないのだろうか?


余談:
そーいや学生のころ、保健体育の試験で「ヒトが酸素を肺から取り入れて二酸化炭素を排出することをなんと言うか」って問題に「外呼吸」って回答したら、判定は × だった記憶がある。教師が想定した正解は、もちろん「呼吸」だ。
石田は自分が「ひねくれ者」であることはずっと前から自覚してるが、やっぱちょっと度を超してるのかも知れん。
参考1:
参考2:http://www.janjan.jp/government/0602/0602209576/1.php?action=all&msg_id=15962&msg_article=39577