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石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講レポート 「遺伝子検査と社会」の1

教育

日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講した - 石田のヲモツタコト」で触れた公開講座の、聴講レポートのみっつめ。高田史男氏(北里大学)による「遺伝子検査と社会」の聴講レポートその1。

概論

はじめに、簡単な概論のお話があった。
日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講した - 石田のヲモツタコト」で触れた、「あなたは遺伝子を食べたことありますか?」という問いもここであった。


DNA を構成する塩基の個数と、地球の総人口がともにだいたい 60億 であることから、地球を 1人 のヒトに喩えて、塩基と人体の関係を説明された。
例えば、多くの一般市民(高田氏はご自身を例に挙げられた)のおひとりに、何か重大な問題が生じても、地球全体に対する影響は十分に小さい。けど、某超大国首脳のたったひとりに重大な問題があるだけで、地球にも重大な問題が生じる場合がある。これと同じことが、塩基と人体の間にも言える。たった 1個 の塩基に異常があっても、多くの場合は人体に重大な影響は無い。まったく影響が無い場合もある。しかし、いくつかの特定の塩基は、たった 1個 の異常が人体に重大な病気をもたらし得ることがわかっている。

遺伝子医療の「これまで」と「これから」

今までの遺伝子医療は、まれにしかない大病への特殊な治療法として応用されてきた。これからは、ごく身近な病気にも、なんらかの形で遺伝子医療が関わりを持つような応用が進むだろう。

遺伝子分析の工業化

以前は、遺伝子分析は手作業でやるものだった。現在は、遺伝子分析の工程が徐々に工業化されつつある。

医療の自己決定

これを普及させるなら、市民のリテラシを高めなければ意味が無い。また、市民が利用できる「遺伝子カウンセリング」が普及すれば、自己決定を迫られる市民への援けになるだろう。
遺伝子カウンセラーの養成はすでに始まっており、第一期の学生がすでに世に出ている。

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レポート本文は以上。
「遺伝子検査と社会」で聞き取った内容はまだあるが、つづきはまたこんど。
日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講した - 石田のヲモツタコト」で触れた、「羊水から採取した胎児の DNA を使って親子鑑定」と「本人の同意を得ることを DNA分析 の前提にしないケース」のお話も、この講演のもちょっと後の方で紹介された。高田氏は、これらの出来事に強い懸念をお持ちの様子だった。
これらについての石田の考えは、「日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講した - 石田のヲモツタコト」に述べたとおり。


参考:
日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講した - 石田のヲモツタコト
日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講レポート 市民と確率編 - 石田のヲモツタコト
日本人類遺伝学会 第52回大会:市民公開講座 聴講レポート リスク評価編 - 石田のヲモツタコト