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石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

ニセ科学とビジネスと道徳と義務教育

議論

# 2007/11/06 脱字を一箇所補った


室井健亮さん
石田です。トラックバックどうもです。
以下、このエントリの引用はすべて「石田さんへの応答 - 室井健亮の憂言記」からです。

普通の生活の中で、普通の市民が科学的な知見も取り入れた方が良い場面も多い

同意します。

「<他人>が科学的思考をしていないことをあげつらう」こと

石田はそのようなことをしている方を、具体的に知りません。ちらっと見かけたことならあるかもしれませんが、そのような言動を、石田はいちいち記憶していない可能性が高いです。

そうではなく、ビジネスの倫理を問うているのだというのなら、それも構わないが、しかし、それは科学の問題ではなくビジネスや消費者教育の問題である。

ビジネスの倫理や、消費者教育について問題意識をお持ちの方なら、石田も心当たりがあります。そして、このことが「科学の問題」か否かは、石田は今のところあまり重要ではないと考えています。重要なことは、これらの問題が社会にとって有害だということです。


かく言う石田も、専門家の立場ではなくただの市民の立場で、消費者がどう行動すべきか、や「ニセ科学」を利用するビジネスに対しては、いろいろ考えたり発言したりはしています。石田自身は「ニセ科学ビジネス」を「倫理」という言葉で議論することは避けています。「倫理」という概念を持ち出さなくても、「ニセ科学ビジネス」が社会にとって有害であることは説明できるからです。


その説明をします。
社会は、「他人の役に立つ仕事でカネを稼ぐ人たち」によって、社会全体の富を増やしたり、生活を楽にしたり、快適にしたり、楽しくしたりしています。「他人をだましてカネを稼ぐ者」は、この社会の営みに貢献していません。にもかかわらず、彼らは前述の社会の営みの果実だけは得ているのです。石田はこういう方こそを、「フリーライダー」と識別すべきだと考えています。
そして、社会にこの「フリーライダー」が増えることは、社会との関わりを断つことのできない、石田と石田の家族にとって不利益になります。石田は、主に利己的な動機に基づいて、これらの問題について発言しています。

マイナスイオンという言葉が流行る前に、義務教育を終えてしまった人達も多いはずでは?

みなさん義務教育で、日本語を読解する訓練は受けたはずです。義務教育程度の読解力と科学的知識があれば、マイナスイオンの説明がデタラメであることを識別するのは可能です。また、学校で習っていないことは理解できないということでは、実社会で生きていくのは難しいはずです。

理科の授業は科学の場であると室井は考えているが、道徳の授業は科学の場であるとは考えていない。

おおむね同意です。ただし、道徳の授業に限らず、いかなる場合でも、科学でないものを科学のように装うべきではないと、石田は考えています。*1


「科学」や「ニセ科学」に道徳の根拠を求めるのは、「道徳の授業」としてもダメです。例えば、「水からの伝言」について、石田は下記のように考えています。この石田の意見は、「道徳」としての意見であり、「科学」とはほぼ無関係です。


道徳に「水からの伝言」を使うことに対する石田の意見:*2
石田も、石田が考える「道徳」の定義を確定はできていませんが、とりあえず石田の考えている「道徳」では、言葉の良し悪しは「各自が自分の頭で考えるべきこと」です。
言葉の意味について自分の頭で考えることをやめて、ただ「ありがとう」は良い言葉、「ばかやろう」は悪い言葉、と自動識別させる仕組みを子供に備えさせようとする試みは、石田は「教育ではない」と考えています。


それから、室井さんのエントリでは「ニセ科学論者達はどうだろう?」という問いかけがされています。しかし、石田は「ニセ科学論者達」という集団を認識していません。石田が知る「ニセ科学に問題意識をお持ちの方々」は、みなさん個別に是々非々の議論をされている方々だと、石田は認識しています。「ニセ科学論者達」と人括りにして考えることのできる集団とは、石田は認識していません。


なお、「石田さんへの応答 - 室井健亮の憂言記」から、「またトラックバックスパムをふたつ削除した - 石田のヲモツタコト」に室井さんが送信されたトラックバックは、石田は普通のトラックバックと識別しました。これを削除すべき理由は、石田にはありません。念のため、申し添えておきます。

*1:ポエムやファンタジーは、それ自体はニセ科学ではありません。けど、それが科学的な観察結果のフリをするなら、それはニセ科学だと石田は識別します。

*2:これは、最近 kikulog に石田が書いたコメントと同じ内容です。