石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

【重要】まずは「石田のヲモツタコト」の中の人と「その他の石田」の分離を読んでください。

町田市民病院について市議会の会議録読んでみた

会議録に載っている物のうち、直近で町田市民病院について議論した物は、 2008/09/16の本会議と、 2008/09/17 の健康福祉常任委員会のようだ。


町田市民病院への地方公営企業法の全部適用に関して、繰入金と病院事業管理者の責任について、町田市民病院事務長からこういう答弁があった。
平成20年 9月定例会(第3回)−09月16日-06号 市民病院事務長

 繰入金のことでございますけれども、法的には従来どおりでございます。繰入金の必要性の有無につきましては、当然管理者が判断し、市に要望し、最終的には市長の権限で決定するということになると思います。
 責任の問題ですが、今の繰入金の問題にもございますように、あくまで管理者が管理者の権限に基づいて病院を運営してまいりますので、管理者の責任、もちろんございます。さらに、市長の責任というものもあると思います。

どうやら市民病院としては、全部適用によって「独立採算」とすることを強く指向しているわけでないことが伺える。ちょっと安心した。
経営責任については、全部適用の効能として町田市議会でもしばしば「経営責任が明確になる」といった意見があったはずだが、これでは明確になってないんじゃないかともちょっと思う。けどこれは、一部適用のときよりは明確になるということなのかもしれない。


もっとも、明確化された結果、管理者がカネ勘定の責任を負うことになり、必要だが不採算な医療から撤退するなんてことになっては困る。経営責任が明確か不明確かはともかく、採算を重視するあまり必要な医療を切り捨てることが無いように、繰入金の決定など市が行うべきことが妥当に行われるかを気にかけておく必要がある。


総院長によるこの答弁を読むと、地方公営企業法の全部適用に期待できることがわかりやすい。
平成20年健康福祉常任委員会(9月)−09月17日-01号 市民病院総院長

(前略)病院事業管理者というのは、いわゆる昔で言う院長権限を全部持って、経営権から人事権から全部持つ。ただし、公的病院ですから、市民の税金から借り入れなくてはならないとか、そういうときには市長さんの了承も得る、あるいは議会の議決が要って、賛同も得なければならない(中略)救急医療を充実するときには、この科とこの科とこの科が一緒にやったらいいんじゃないかという、そういう権限というものがあって(以下略)

特に「救急医療を充実するときには、この科とこの科とこの科が一緒にやったらいいんじゃないかという」権限については、いままでそんなことまで市長なり市議会の同意が必要だったとは、ちょっと驚く。こんなことは、病院で考えて完結する方が良さそうだ。


市民病院参与の方からは、こういう答弁もあった。
平成20年健康福祉常任委員会(9月)−09月17日-01号 市民病院参与

 それから、もう1つは、13億5,000万円については、先ほど説明しましたように、これを中期経営計画として、現在素案もございまして、その中では他市並み、つまり1床当たり200万円というのがまず最初にステップとして踏むところでありますし、そこでの損益計算上の収支見込みも立ててございます。

どうやら、繰入金を減らすための努力はするようだ。医療現場に過大な負荷をかけることも、必要な医療を放棄することも無く、合理的な努力でこれができるなら、もちろんするべきなのだが、できる状況にあるのだろうか?


ついでに、別日程での決算の討論中に、議員の方からこんな発言があった。
平成20年 9月定例会(第3回)−10月09日-07号 佐藤洋子市議(日本共産党

 次に、病院事業会計負担金では、2・3期工事に伴う建設改良費が大幅に増加しているのに、法的に繰り出し可能な基準額23億9,000万円に対して、13億5,000万円の繰り出しにとどまったことです。その結果、赤字を生み出したと言っても過言ではありません。市内唯一の公立の2次救急総合病院である市民病院への財政支援に必要な分は法定繰り出しを行うべきだったと考えます。

2007年度決算への反対討論の中での発言、この直後決算は賛成多数で可決される。
とりあえず「基準額23億9,000万円」と「13億5,000万円の繰り出し」をメモしとく。
この方は「病院にもっとカネ出せ」と言いたいようだ。それが医療の改善に結びつくと、この方が本気で考えてるのかは、石田にはわからない。


参考:町田市民病院はこのような状況に陥っていないのだろうか? - 石田のヲモツタコト