石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

やっぱり「手ぶくろを買いに」と「アニーのちいさな汽車」はイイ

 「手ぶくろを買いに」はイイ。たぶん、読んだことない人はまれだろう。けど、子どもの頃に読んだきりになってる人は多いはず。そういう大人が読み返すべき、重要な理由がこの本にはある。
 絵柄が複数あって、子ども向けの作りになってるものとか、大人向けの作りになってるものとか、いろいろある。「文学を読むって言っても 漱石の『こころ』 とか読むのはだりぃな」って思う人はこれを読むと良い。これはまちがいなく、充分に短くて、とても深みのある文学の傑作だ。子ども向けに書かれたものであるのは確かだろうが、大人が読んでもとても深い味わいがある。




表紙
手ぶくろを買いに (日本の童話名作選)
新美 南吉 (著)
黒井 健 (イラスト)
偕成社 (1988/03)

 大人が読むならイチ押し。絵が美しく、コバルトの足跡が特にイイ。
 子どもが読むには、字が子ども向けの大きさになってない(小さすぎる)ことが難点だ。
 帽子屋さんは男性として描かれているのがちょっと残念。別に良いんだけど、なぜかお母さんに変えられた人間の手が描かれていない。



表紙
てぶくろをかいに (名作絵本ライブラリー)
新美 南吉 (著)
柿本 幸造 (イラスト)
ひさかたチャイルド (2006/12/1)

 子どもが自分で読むならこれ。字が大きいなど、子どもが読むためのくふうがしてある。
 帽子屋さんの性別は特定していないのがイイ。帽子屋の前の絵がイイ。



表紙
てぶくろをかいに (大人になっても忘れたくないいもとようこ名作絵本)
新美 南吉 (著)
いもと ようこ (イラスト)
金の星社 (2005/08)

 まあ、 いもとようこさん の絵が好きなら、これ買えばいんじゃね?
 子どもが自分で読むには字がやや小さい。帽子屋さんは男性として描かれている。



 上に書いた、押しも押されもせぬビッグネームとは、ぜんぜん違うが「アニーのちいさな汽車」もすごくイイ。
 石田はこれは、そらで読めるようになってて、「ぐりとぐら」「よるくま」と並んで、子どもを寝かしつける前の「おはなし」の重要な演し物のひとつになってる。


表紙
アニーのちいさな汽車 (Books Pooka)
colobockle (著)
学習研究社 (2004/06)

 とても幸せな世界に暮らす子ぐまのアニーが、お誕生日に散歩に出かけて、幸せな世界のいろいろな住人にプレゼントをもらって回る、ひたすらに幸せなお話。
 まあ、子ども向けの絵本を読んでる時くらい、脳内お花畑にひたるのも悪くない。たぶん「電波浴」よりは体に良い。
 ただ、ちょっと残念なのは、汽車を動かすのは「機関士さん」であって「車掌さん」じゃないってことぐらいかな。