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石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

教師の裁量, 学校と親の対話, もしかしたら掛算話の続き

教育 小学校

 小学校の副校長先生におてがみかいた。石田以外の個人名を伏せて、石田のメールアドレスを消し、些細な誤字を訂正したことを除いて全文。
 このエントリのコメント欄は、 息子2 の学校の先生方と石田以外書き込み禁止にします。もし、その他の方で、このエントリの内容についてコメントしたいという、奇特な方がいらっしゃいましたら 【外野席】教師の裁量, 学校と親の対話, もしかしたら掛算話の続き - 石田のヲモツタコト にお願いします。


石田から副校長先生に宛てたおてがみ 2013年11月30日ごろ

 お世話になっております。
 2年n組の 息子2 の父、剛です。以下、剛の一人称は「石田」で通します。


 このお手紙でご回答をお願いしている件には、必ず個別かつ明瞭にご回答をお願いします。これまでのように、一方的に学校の見解を述べるようなことがないよう、お願いいたします。


 回答は http://d.hatena.ne.jp/IshidaTsuyoshi/20131130/1385774750#c に直に書いていただければ最善です。この際、 息子1 と 息子2 の名を書かないように、ご注意願います。彼等にはこれをコントロールする権利があり、先生も石田もこれを侵すべきではありません。先生の名前も実名でなくて構いませんが、いちど名乗った名を継続して使ってください。もし複数の先生が書くのであれば、言うまでもない事でしょうが、書く先生それぞれ違う名前を使ってください。「なりすまし」を防ぐため、コメントを書き込まれましたら、コメント個別に表示される日付時刻を、連絡ノートなりお手紙なりでお伝え願います。


 この回答方法が不都合でしたら、 e-mail でご回答をお願いします。どうしても、やむをえない事情があるならば、その事情を明記した上で、書面でご回答いただけても構いません。電話はダメです。いずれにせよ、頂いた回答は石田が任意に公開します。この際、頂いた固有名をいちいち隠すのは面倒なので、公開できない、またはしたくない固有名を書かないように、ご注意願います。



 先生から頂いた手紙には「学校としての回答は以上のとおり。これ以上のことは 町田市, 都教委, 文部科学省 に問い合わせてほしい(意訳)」旨が書いてありました。石田はこのご意見には到底同意し得ません。石田が既に「連絡ノート」を通じて伝えたとおり、このようなことは「教師の裁量」に属することです。


 それでも、念のため市教委に問い合わせましたところ「乗法の順序をどのように指導するかは学校に裁量がある(意訳)」「こういうことは学校と親が率直に話し合うべし(意訳)」との回答を得ました。この市教委の見解は、石田の意見とほぼ一致しております。先生がこの市教委の見解、または石田の「教師の裁量」との意見に同意するかしないか、明示的にご回答願います。あわせて「学校と親が率直に話し合うべし」とのご意見に同意するかしないかも、明示してください。


 市教委によると「小学校学習指導要領解説に乗法の立式においては『ひとつ分×いくつ分』と立式せよと書いてある」との読解は誤りとのことです。これは、市教委と石田の意見は完全に一致しております。この意見に同意するかしないか、明示的にご回答願います。


 これまで先生から頂いた手紙は、石田からの問いかけはまったく無視して、その問いに回答することなく、一方的に学校の見解を述べるだけの物でした。学年主任の先生と石田で既に合意している主張を繰り返したり、「文部省には問い合わせて既に回答を得た」と書いてあるにもかかわらず、文部科学省への問い合わせを促すなど、石田が書いた短い文章を、まったく読んでないことが明瞭にわかる記述すらありました。これは、学校ないしは先生が石田と「率直に話し合う」ことをしない、またはできないことの証左のひとつだと、石田は考えております。話し合う意思が無いのか、それができないのか、先生のお考えを率直に述べてください。



 これ以降の件は、先にお伝えしたとおり、 息子1 と 息子2 については解決済みです。先生が、石田の家庭だけで解決すれば良しとお考えであれば、石田としてはこれ以降のことについてご回答は無用です。上述した「率直に話し合う」意志がおありであって、これまでとは異なる真摯な対応が可能でかつ、この件について *子どもにとってより良い結論を得たい* とお考えでしたら、石田には対話に応じる用意があります。


 ひとつ分の数が 3 で、これが 5つ分 あるとき、 5×3 との立式が数学的に正しいことは、先生もご承知かと存じます。つまりこれは *正しい式* です。掛算の式に限らず、明瞭に *正しい事* を「誤り」と教えることは、極めて害が大きいと石田は考えます。


 先生は主張されていないことですが、掛算の立式において「ひとつ分×いくつ分」を徹底しないと、掛算の意味を理解しないとか、割算の導入でつまづくとか、「3+3+3+3+3 は 3×5 であって 5×3 ではない」といった意見も、主張されることがあるようです。石田はこれらの主張には、まったく根拠が無く、正しいと推認すべき理由も無いと理解しております。万一先生が、これらの主張をなさるのであれば、必ずその根拠を添えてください。


 それから「実は何も考えてなどいない。ただ、指導書に従わざるを得ないのだ」ということでしたら、その旨ご回答願います。石田は、この主張には酌むべき事情があると考えています。


    ◆


 このお手紙には、2013年12月5日 に回答を頂いた。これを受けて、同日付で石田から副校長先生にお手紙を返した。


    ◆

石田から副校長先生に宛てたおてがみ 2013年12月5日付*1

 お世話になっております。
 石田です。


 「個人情報が載ってしまう可能性がある」は、紙でやりとりをしても同じです。現に石田は、いただいた手紙を公開するにあたって、一部を隠す必要に迫られました。石田がうっかり隠し忘れて公開すれば、危うく石田でない方の個人情報が公開されてしまうところでした。安全のため、ぜひ直接コメント欄にご回答願います。少なくともこれは「どうしても、やむをえない事情」とは石田には理解できません。重ねて、直接コメント欄に書き込んで頂けますようお願いいたします。なんといっても、その方が石田がラクですし。


 ようやくお尋ねにご回答いただけたこと、たいへんありがたく思います。ありがとうございました。先生のご回答にあった (1)乗法の順序をどのように指導するかは学校の裁量い属する, (2)こういうことは学校と親が率直に話し合うべき, (3)学習指導要領に「『いくつ分×ひとつ分』と立式した場合はバツよせよ」とは書いていない とも、石田もほぼ同意です。なぜ「ほぼ」かというと、石田は「学校の裁量」ではなく「教師の裁量」に属すべきと考えているからです。他は完全に同意します。


 先生の述べられる「顔を合わせて話し合うことの利得」は無しとは言いませんが、瑣末なことです。確かに、直に会って話しあえば相手に誤解された時など、すぐにそれを解く事ができたり、相手の発言の意味が不明瞭だった時に、その旨をすぐに指摘して再度の説明を促すことができたりします。けど、それは字で会話していても、多少応答が遅いだけで、同様にできます。しかも、字で会話すれば、じっくり考えてから発言することが、よりよくできます。今後とも、字で会話することを石田は望みます。なんと言っても、そうすれば極めて容易に議論の内容を公開できて、とてもラクなのです。


 と言っても、もうお話しする内容が尽きていると石田は考えます。既に上記の (3) で合意できており、今回頂いた手紙でも、これまでも、正しい式を「誤り」として指導する理由は、他に示されていません。石田が強く主張した『明瞭に *正しい事* を「誤り」と教えることは、極めて害が大きい』にも、先生の方で異論は無さそうだと考えます。


 であれば先生方は、これまでの間違った指導をやめ、今後は正しく指導して頂けるはずです。そうなれば、小学校に通う多数の児童の、ひどく理不尽な目に遭う機会が大きく減ります。このことに、石田が些細ながらお力になれたこと、先生と協力してこれを成し遂げることができたこと、たいへんに嬉しく思います。本当に、ありがとうございました。


 先生方も、もう少しラクに仕事することに注力して、くふうして仕事をこなすようにされることをおすすめします。とりあえず、「指導書に従わざるを得ない」現状を率直に認めて、これを改めるには教師の仕事量を減らすしか無いのだということを、せめて児童の親にくらいは訴えるのが良いかと愚考します。


    ◆

  • ちょっと立ち話 2013年12月07

 昨日は小学校でしめ縄づくり。子どもらみんな連れて行った。行くと副校長先生から声かけられて、掛算話を始める。曰く「勉強になった。今後の指導で参考にする」とのこと。ほかに「トランプ配り」の話とか、「引算で逆順に書いちゃって、けど答えはあってる子」の話とかする。石田からは「最初の導入で『ひとつ分×いくつ分』と教えるのはまったく構わない。けど、逆順で正しい式を書いた場合にバツにするのはダメだ」「引算や割算は、順番に重要な意味があり、逆ではダメだと教える必要がある。そのうえで、『なぜ引算や割算は交換できないのに、足算や掛算は交換できるのか』子どもらに考えさせる事こそが重要だ。しかもそれはとても面白い」といった話をする。


 まー、これで即「脱マニュアル授業」が実現するとか思うほど、石田の頭はお花畑じゃない。せめて「いくつ分×ひとつ分」の式にバツ付けるのやめてくれれば、だいぶマシなのだが先生は「そうする」とは言わなかった。さてさて、「参考に」した結果どうなるのか、 息子3 が 小2 になる年の秋に、どうなったかわかるのかな。


    ◆

石田から副校長先生に宛てたおてがみ 2013年12月8日付

 お世話になっております。
 石田です。


 昨日はありがとうございました。
 ちょっとお話した際に『トランプ配り』のお話があったので、これについて誤解がないように少し補足します。


 石田の理解では、この『トランプ配り』の説明は、『ひとつ分×いくつ分』で立式させる方の意見の矛盾を指摘するため専用の説明であって、決して「『ひとつ分×いくつ分』を大前提として認めた上で、みかんを 3人 に 5個 づつ配る場合に『トランプ配り』で考えれば、式は 3×5 になる。だから 3×5 も正解といえる」というお話ではないのです。すいません、ちょっと難解ですね。


 そもそもの大前提では、順はどちらでも良いのです。したがって、『トランプ配り』で考えようがそうでなかろうが、 3×5 は正解であることが大前提です。その上で、 *特別に『ひとつ分×いくつ分』という俺ルールを認めたとしても、やはり正解だ* というのが、正しい主張であり読解です。*2


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石田剛 IshidaTsuyoshi

*1:2014年7月2日以降、副校長先生からいただいた手紙を公開しないことにした。このために読み取れなくなった部分に記述を追加した。

*2:「俺ルール」という言葉の意味やニュアンスが不明でしたら、若手の先生か、 Google先生 にでも訊いてください。