石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

【重要】まずは「石田のヲモツタコト」の中の人と「その他の石田」の分離を読んでください。

まあ「ばーか」なんて可愛いもんなんだけどね

 先生から「学校のことを blog に書かないでほしい」って言われたので、もっと書くことにした。

2013年11月 ごろ、 息子1(小5, 当時) の担任の先生に送った手紙。*1

 お世話になっております。
 息子1 の父、剛です。以下、剛の一人称は「石田」で通します。


 息子1 の算数のドリルに無記名で「ばーか」との落書きがあった件について、石田の行動と考えを述べます。ただし、その述べた内容にかかわらず、先生がどのように対処するかは、一切お任せします。先生から、石田の言動に異存があれば、ご指摘願います。


#01. 息子1 について
 石田は 息子1 に、下記のことを教えました。

  1. 不当な扱いに対しては、必ず抗う必要がある。
  2. 匿名で他人を侮辱するのは、極めて卑怯で矮小で愚劣で恥知らずな、極めてカッコ悪い行為なので、決して真似してはいけない。
  3. もし、誰が書いたのかわかれば、話し合って仲直りしても良いし、赦さず、以後親交を断ち切っても良い。すれ違っても、挨拶もしないし目も合わさないし、話もしない、まったく相手のことを無視することにして良い。それは教員や周りの子どもらなど、他人の求めに応じることなく、 息子1 自身の意志で決めねばならない。
  4. 可能なら、書いた者に有形力を行使して制裁を加えるべき。教員にばれないようにやっても、教員の目の前でやっても構わない。有形力を行使しない場合も、言葉で、例えば大勢の前で「こんな卑怯なことしてよく恥ずかしくないな」とか「弱い犬はよく吠えるって言うけど、犬はまだ吠えてる相手に自分の身を晒してるぶんマシだよな」などと言って、 息子1 が直接に制裁を加えなければならない。
  5. 書いた者が誰かわかって、その者に「他の子や先生にバラさないでほしい」と頼まれたら、拒否しなければならない。ただし、拒否した上でバラさないことにしても良い。バラすかどうかは、 息子1 が任意に決められる状態を保たねばならない。


#02. すべての児童について
 書いた者を含む児童全員に、下記のことを教えるべきと考えます。

  1. 匿名で他人を侮辱するのは、極めて卑怯で矮小で愚劣で恥知らずな、極めてカッコ悪い行為である。
  2. 書いた者は自ら名乗り出て、自らの名誉を回復すべき。教員だけに名乗り出るのも、クラスや学年全てや全校の児童にわかるように名乗り出るのも、 息子1 にだけわかるように名乗り出るのも、本人が回復すべき名誉の及ぶ範囲を、自ら考慮して決めれば良い。


#03. いじめに発展することへの危惧について
 これがきっかけで、 息子1 に対するいじめが起こるなら、ぜひ起こるべきと石田は考えます。


 教育の目的は「いじめを起こさないこと」ではありません。子どもらを含む文明の恩恵を享受しているすべての者が、いじめや差別がなぜ悪なのか、なぜ起こるのか、防ぐために何をすべきか、自分が加害者にならないためにどうすべきか、なぜ傍観することが加害者に加担することになるのか、自分が被害者になったときどう振る舞うべきか学ぶことこそ、教育の目的です。


 もし、いじめが起これば多くの子どもがこれらを学ぶ機会を得るでしょう。ただし、これを学ぶには、特にいじめについては*2、その集団に強い強制力か権威を持つ外部者、つまり先生や石田のような大人の介入が必要です。


 小さなきっかけでいじめが起こる土壌があるなら、その時点で教育は失敗もしくは未達成なのであり、現にいじめが起こったかどうかは重要ではありません。その土壌の有無を検証するにあたって、いじめが起こるかもしれないきっかけが生じるのは、むしろ好都合なことです。そういうきっかけの存在を大人が知っていればなおさらです。いじめが起こっていることを大人が気づくのは、とても難しいことですから。


#04. 背景
 思春期の子ども社会は、男子と女子で性質が多少異なるものの、極めて難しい綱渡りを強いられる、極めて厳しい社会です。その厳しさは大人の社会と比べて極めて大です。そういう社会で、誰もが自分を守りつつ、成長させなければならず、事前にも最中にもその準備を怠るべきでありません。 息子1 にとって、その準備を事前にできる時間は、もう極めて少なく、かつ準備は充分でありません。


 大人の社会にもいじめはあるし、さらに過酷な差別もあります。個人の自由や尊厳を害する制度や、害する個人や集団もあります。この現存する社会の問題を解決するためには、教育こそが最も重要です。過去、無知や愚かさや想像力の欠如が、いじめや差別を再生産し続けてきたし、今後も再生産し続けるでしょう。これを文明が克服するには、子どもを含む社会の成員すべてが、いじめや差別について学び続けるしか方法は無く、その営みが完成することは決してありません。


 息子1 が、その文明の担い手となるための訓練を、実地に経験する機会を得たこと、たいへん嬉しく思います。 息子1 は、これを学ばなければならないし、石田にはその学びを補助する義務があります。石田が負った、 息子1 を石田自身よりも、強く優しく賢くカッコ良い大人にする努力を尽くすべきとの義務を、石田は力のおよぶ限り果たします。


#05. 先生へのお願い
 現代の小学校教員の方が、本来の仕事である子どもと向き合い、学ばせるための仕事でない、事務作業や雑務の類のために、とてもお忙しい身であることはとても残念です。石田は、教員は教育に専念すべきであると考えており、そういう状況を作るべく、行政や社会に働きかけたいと考えています。


 しかし、現状は短時間で変わる見込みはありません。従いまして、 W先生 におかれましては、この件に過剰な労力を割くことなく、先生が成すべきことに優先順位をつけて、日々の業務をこなして頂けますようお願いいたします。あまり無理をして、健康を害するといったことが無いよう、気をつけてください。

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石田剛 IshidaTsuyoshi

*1:石田でない個人名を含む宛名部分を削り、 息子1 の名前を伏せ、石田のメールアドレスを消し、些細な誤字の類を直したことを除いて全文。読むなら「批判」と、「侮辱」や「罵倒」との峻別に、特に注意すべし。

*2:差別については、やや事情が異なりますが省きます。