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石田のヲモツタコト

書いてるのは 石田剛 です。

『このお話を、各学級に下ろしてください』

 小学校*1の校長先生に宛てた手紙をひとつ、公開することにした。この手紙には主題の話のほか、余談の話*2も書いたが、それは削った。強調と脚注は、すべて公開するにあたって補ったもの。公開する際に、ささいな誤字の類を 1箇所 直した。

 この手紙について、取り次ぎをお願いした先生からは、 2014年10月3日 に『渡した』旨の応答はあった。校長からは、『読んだ』とも『読まない』とも、まったく応答が無い。*3

 手紙の本文中に、「だれかに話を伝えるときに使う『達する』という言葉は、上下関係がある場合にしか使わない」旨の記述があるが、これは石田の誤解によるものかもしれない。けど、あえてそのままにした。

村上校長先生


 お世話になっております。
 鶴一小PTA 3年2組 学級代表 の石田です。


 先日の PTA運営委員会 で、気付いたことがあります。 PTA役員 の方*4は、運営委員会で話したことを、各学級でも周知すべき場合に、『このお話を、各学級に下ろしてください』とおっしゃっていました。


 村上先生はご存知でないかもしれませんが*5、元来、小学校の PTA の組織には、上下関係は一切ありません。小学校の PTA では、会長も、役付きでない会員も、まったく同じ権利と義務を共有することになっています*6。もちろん、学校職員である会員であるところの、村上先生もまったく同様です。これは、小学校の PTA にとって、極めて重要な特長であって、 鶴一小PTA の会則も、このことを大前提としています。役員のみなさんは、そのことをご存知でない可能性が高いようです。ぜひ、先生から、役員のみなさんに、このことをお伝え願います。これは、重要な事です。


 本来なら、このようなことに、わざわざ先生のお手を煩わせたくはないのですが、石田には、直接 PTA役員 の方々にお伝えする手段が、運営委員会で会うときくらいしか無いので、先生にお願いすることにしました。先生が引き受けてくださらないなら、次回の運営委員会で話すことにします。



 石田は、私企業の従業員だったり、町田市の特別職公務員だったり、明確に上下関係と、指揮および命令系統のある組織にも属しています。それらの組織では、明確に上意下達する場合であっても『下ろす』などという言葉は使いません。そういう場合は、『周知する』『達する』などの言葉を使います。


 石田は、極めて上下関係の厳しい学校の学生だったこともありますが、そこでさえ『下ろす』などと言う方は居ませんでした。ちなみに、その学校では『達する』と言っていました。


 PTA の場合は、明確に上下関係が *無い* のだから『周知する』などが日本語として適当です。『達する』は、上下がある場合に使う言葉*7ですので、 PTA では使うべきでないですね。


 子どもらに日本語を教えることも、小学校の先生方の、極めて重要な仕事ですので、ぜひ、子どもらのお手本にふさわしい、良き日本語話者として振る舞ってください。



 ところで、例えば町田市教育委員会や、都教委などから、各学校の職員に周知すべき通達などがあった場合に、『この通達を各学校に下ろす』といった表現が使われる場合は、ありますでしょうか? よろしければ、その有無をご教示いただけましたら幸いです。


 『通達』の『達』は、『達する』の『達』ですから、こういう場合は『達する』が適当ですね。けど、その場合でも『周知する』と言ってもまったく差し支えありません。これは、いわゆる『謙譲の美徳』ってやつです。



 閑話。


 もっとも、石田は個人的に『謙譲の美徳』という言葉が、あまり好きではありません。この言葉は、主張すべきことを主張する方に『黙れ』と言う代わりに使われることが、ときどきあります。むしろ、『謙譲』の態度を示さない方への、傾聴の姿勢や寛容さを保ちたいと、石田は心がけています。


 石田は『過ちて正さず、これを過ちという』とか、『過ちを改めるに、はばかる事なかれ』といった言葉が好きです。これらの言葉には、過ちを犯した方への寛容さがあります。


--
石田剛 IshidaTsuyoshi

*1:特定しておく。町田市立鶴川第一小学校だ。

*2:たぶん、またこんど公開することになる。

2014年11月20日 に公開した。
『このお話を、各学級に下ろしてください』の余談 - 石田のヲモツタコト

*3:このエントリを公開した時には、ここに「しかしそれは、子どもが応答の手紙をなくすなどしたのかもしれない」と書いておいたが、それは削った。確かに、応答していなかったそうだ。そして、2014年12月1日に、口頭で「読んだ」旨の応答をもらった。

*4:念のため年度を特定しておく。2014年度 の役員の方だ。

*5:石田が 2014年 の春頃に、この校長と会って話した際、石田から校長に「校長先生も会員なんですよ」との旨を述べると、校長は「確かに私も PTA の会費は払ってますが、会員ってことはないと思いますよ」と述べていた。

*6:会長は、(外部に対して)代表として振る舞い、 総会, 役員会, 運営委員会 を招集する旨、会則に定めてある。これらは会長に他の会員が持っている権利を付託しているのであって、会長に会員が元々持っていない権利を付与したのではない。会長が、他の会員の上位者として振る舞うことも肯定しない。役無しの会員や、委員が、会長他の役員の指揮命令に従うべきとの定めは、当然に存在しない。

*7:上にも書いたが、これは石田の誤解である可能性がある。