# この記事は、 2014年4月13日 に公開したもの。*1
今年の春は、小学校の「PTAの委員と係決め」に 2回 出た。そこで聞こえてくるのは、こんな声たち。
- どの係だったら出る回数少ない?
- 今年、これやったら来年は「免除」でしょ?*2
- これやったら、他のはやらなくて良いんだよね?
明らかに「ボランティアを募ってる」んじゃなくて、「やりたい人はまれにしか居ないから、それ以外はそっと押し付けあってる」のだ。
もう、そんなことはやめよう。
そもそもボランティアなんだから、「やりたい人だけが、やりたいことだけをやる。誰もやりたがらないことはやらない」が大前提であり、出発点でなければダメだ。「PTAに関わると、いろんな勉強になる」とか、「もっと多くの人に関わってもらってみんなで PTA を作っていきたい」とかの話は、上記の「大前提」の上に積んで行くのでなければダメだ。現状は、上記の「出発点」のはるか後方に立っている。ひょっとしたら後方ですらなく、ねじれの位置に居るのかもしれない。
石田は今年、委員のひとつである「学級代表」を引き受けた*3。誰も立候補者が無く「クジで決めよう」って話になりかけたのだ。石田は「成人教育部」の委員に立候補するつもりだったのだが、挙手して司会の方に「成人教育部」の委員に、事前に立候補の意思を伝えた方が居らっしゃるか訊ねたところ「居らっしゃる」とのことだったので、すぐに再度挙手して「学級代表に立候補します」と言った。みなさん賛同してくれて、直ちに石田が学級代表に選出された。
他の係の中にはサクラを募るものもある。もっとひどくて、講演会への動員を意図した係もある。この講演会は、ほぼ動員された方しか聴講しないんだから、もはやサクラですらない。
ほとんどの保護者の方は、「こんなのおかしい」と気づいてるはずだ。それに気づいてなくても、少なくとも「イヤだ」とは思ってるのだ。おかしいものは正しい状態に変えよう。イヤなことは「イヤだ」と言える状況をつくろう。現状は「イヤ」とは言わせない「空気」と、強い同調圧力によって、それができていないのだ。
「みんなでつくるPTA」が本当なら、変えられるはずだ。
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石田剛 IshidaTsuyoshi
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